活字迷走覚え書き

読書感想文

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『戦車映画』吉田戦車著/小学館

○一言感想○

「いまだかつて『スター・ウォーズ』をこれほど観たいと思ったことがあっただろうか、いや無い(反語的表現)」

戦車映画
戦車映画
posted with amazlet on 06.06.24
吉田 戦車
小学館 (2006/03/28)

日曜午後、民放でフツーに放送されている映画を観るのが好きです。

CM中トイレ行ったり、飲み物補充したり、お茶菓子物色したりしながらダラダラ映画を観ていると、ちょっとした幸福感に包まれます。

アクション、コメディ(ラブコメ)、感動モノ…ジャンルにはこだわりません。
あんまり小難しくなくて、そこそこ見ごたえがあって、期待してなかったけど観終わったあと「結構おもしろかったじゃん」と思える映画。
ガッツリ集中して観て無くてもストーリーがだいたい把握できる映画。
そんな映画が日曜午後シネマには向いてます。

ちなみにマイフェイバリット日曜午後シネマは、『魔女の宅急便』。
もう何回もテレビ放映されていますが、毎回観てしまいます。

魔女の宅急便
魔女の宅急便
posted with amazlet on 06.06.24
ブエナ・ビスタ・ホームエンターテイメント (2001/06/08)
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↑「そっとデッキブラシにまたがった事があるってーのはここだけの話」

さて、『戦車映画』です。漫画家吉田戦車さんの映画コラム集でございます。

一回立ち読みして、その時は棚に戻したのですが、やっぱり手元においてじっくり読みたいなと結局買っちゃいました。

一人の映画好きがなんの裏も無く普通に感想を綴っている感じがとても良いですし、吉田さんの脱力感漂う味のあるイラストもコラムに花を添えています。

(p160『皇帝ペンギン』のイラストがすごくかわいい。吉田さん?の腰を皇帝ペンギンが揉んであげているのです。消しゴム掛けをする皇帝ペンギンもかわいい)


『戦車映画』には洋画・邦画様々なジャンル四十三作品+おまけ二作品のコラムが収められているのですが、ワタクシその中の三作品しか観ていなことに気付きました。

ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還
ポニーキャニオン (2006/07/19)
↑「王様っ!」


下妻物語 スタンダード・エディション
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↑「一角獣!」


キル・ビル Vol.1 & 2 ツインパック
ユニバーサル・ピクチャーズ / ジェネオン エンタテインメント (2004/10/08)
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↑「ヤッチマイナッ!」


これだけ。
しかも全部テレビ放映。

もっと観よう映画。日曜午後シネマとか気取ったこと言ってる場合じゃないじゃない。


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  1. 2006/06/24(土) 11:38:10|
  2. 作者:ヤ行

『タイムスリップ森鴎外』鯨統一郎著/講談社文庫

○一言感想○

「なんでも有りかい」


タイムスリップ森鴎外
鯨 統一郎
講談社 (2005/07)
売り上げランキング: 38,790


『タイムスリップ森鴎外』、タイトルに全く違わず森鴎外がタイムスリップするお話です。

大正十一年。何者かに命を狙われ、まさに殺される直前に平成十四年の現代にタイムスリップした鴎外。
自分を殺そうとした人物がわからなければ大正時代に戻っても危険であることから、女子高生うららとその友人達の助けを借りて犯人の特定を試みる。
調査を進めるうちに浮かび上がる作家を狙った大量殺人鬼の影。
やがて彼らは意外な犯人の正体にたどりつくのだった…。

まぁ突っ込みどころは満載なのでしょうが、作品自体が一つの「ボケ」みたいなものなので、細かいことは無しでいきましょう。といったスタンスで読むと面白いのではないかと思われます。

ユニクロのTシャツ・ジーパンに身を包み、ケータイメールを絵文字つきで操り、マックや吉牛を食し、スポーツジムで汗を流すかたわらネットサーフィンどころかHP作成を手がけ、なおかつ掲示板の書き込みへの返信をこまめこなす鴎外が見られるのはこの本だけです。たぶん。

何に驚いたって上記のことをおそらく一ヶ月内にやっちゃってる鴎外の適応能力の高さに驚きました。
(作品中時間の経過がはっきりしないところがあるので、“一ヶ月内”というのはp69うららの「一ヶ月は猶予があるよ」というセリフからの推測です)

ストーリー上は無茶苦茶やっていても、最後は鴎外が無事大正時代に帰って歴史も変わりませんでした~めでたしめでたし。になるかと思いきや、それは大きなマチガイで。
歴史変わっちゃってるよ。
鴎外長生きして作品が増えちゃってるよ。
このあたりが「なんでもアリかーい」とワタクシがちゃぶ台ひっくり返した所以です。(実際はひっくり返していません。ちゃぶ台持ってないので)

きっとp369のうららとその父親が「パラレルワールド」について話をするくだりは、鯨さんから読者へのメッセージだと思います。

「コレ(『タイムスリップ森鴎外』)もパラレルワールドですから~」

という。

鯨さん、メッセージはガッチリ受け取りましたよ。胸の奥に大切に仕舞っておきます。そしてこの先鯨さんの作品読むときにはそっと取り出しますからご安心を。

  1. 2006/06/12(月) 00:11:32|
  2. 作者:カ行

『陽気なギャングの日常と襲撃』伊坂幸太郎著/祥伝社ノン・ノベルス

陽気なギャングの日常と襲撃
伊坂 幸太郎
祥伝社 (2006/05)

『陽気なギャングが地球を回す』の続編であります。

帯で「史上最強の天才強盗4人組が帰ってきた!」と煽られていますとおり、彼らは相変わらずの特殊能力を片手に相変わらずの銀行強盗っぷりを披露して下さってます。

4人の特殊能力といえば

 成瀬…人間嘘発見器
 響野…演説の達人
 雪子…正確無比の体内時計
 久遠…天才スリ

ですが、この中で一つ好きな能力あげると言われたらどれがいいかなぁと考えてみました。

 ぽくぽくぽくぽく、ちーん。

ごめん、響野さん。←なぜ謝る。

だって特技「演説」って、ねぇ?

スリは能力持ってても自分の性格上使わない気がしますし、実物の時計を持っていれば体内時計はいらないかなぁ。

とういうわけで、私は嘘発見器になりたいです。なりたいのか。

消去法で選んだだけなんで、どの能力も欲しいといえば欲しいのですが。でも演説はいらないかな。(だからごめんって、響野さん)


『陽気なギャングの日常と襲撃』は4章構成なのですが、そのタイトル通り第一章で4人の日常が描かれています。
さすがギャングといいましょうか、その日常は少々トラブル含みです。
そしてそれぞれのトラブルは一つの事件へとつながっていきます。
このあたりのパズルのピースがポツリポツリとはめ込まれ、全容が明らかになっていく過程は気持ち良いですね。

この作品の最大の魅力は「会話」だと思うのですが、今回個人的にヒットしたのは響野・久遠コンビ「恐怖新聞」のくだりです。声だして笑っちゃいましたよ。あとp206の「そういう車からの降り方が流行ってるのか?」も良かったですね。

でもこうして笑わせる会話の中に、最終的な落ちへの伏線が含まれていたりするので要注意なのです。

成瀬さんに「中身の無いしゃべり」と評される響野さんのおしゃべりも、実は重要な伏線を読者の目からそらす役割を担っているのかもしれませんね。
すごいぞ、響野さん。やっぱり演説能力も貰っとこうかしら。←貰えませんから。

ストーリー的にはちょっと勢い不足かなぁという気も致しましたが、構成はお見事だったと思いますし、私はとても楽しめました。満足でございます。


[『陽気なギャングの日常と襲撃』伊坂幸太郎著/祥伝社ノン・ノベルス]の続きを読む
  1. 2006/06/10(土) 23:17:52|
  2. 作者:ア行
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