活字迷走覚え書き

読書感想文

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『陽気なギャングの日常と襲撃』伊坂幸太郎著/祥伝社ノン・ノベルス

陽気なギャングの日常と襲撃
伊坂 幸太郎
祥伝社 (2006/05)

『陽気なギャングが地球を回す』の続編であります。

帯で「史上最強の天才強盗4人組が帰ってきた!」と煽られていますとおり、彼らは相変わらずの特殊能力を片手に相変わらずの銀行強盗っぷりを披露して下さってます。

4人の特殊能力といえば

 成瀬…人間嘘発見器
 響野…演説の達人
 雪子…正確無比の体内時計
 久遠…天才スリ

ですが、この中で一つ好きな能力あげると言われたらどれがいいかなぁと考えてみました。

 ぽくぽくぽくぽく、ちーん。

ごめん、響野さん。←なぜ謝る。

だって特技「演説」って、ねぇ?

スリは能力持ってても自分の性格上使わない気がしますし、実物の時計を持っていれば体内時計はいらないかなぁ。

とういうわけで、私は嘘発見器になりたいです。なりたいのか。

消去法で選んだだけなんで、どの能力も欲しいといえば欲しいのですが。でも演説はいらないかな。(だからごめんって、響野さん)


『陽気なギャングの日常と襲撃』は4章構成なのですが、そのタイトル通り第一章で4人の日常が描かれています。
さすがギャングといいましょうか、その日常は少々トラブル含みです。
そしてそれぞれのトラブルは一つの事件へとつながっていきます。
このあたりのパズルのピースがポツリポツリとはめ込まれ、全容が明らかになっていく過程は気持ち良いですね。

この作品の最大の魅力は「会話」だと思うのですが、今回個人的にヒットしたのは響野・久遠コンビ「恐怖新聞」のくだりです。声だして笑っちゃいましたよ。あとp206の「そういう車からの降り方が流行ってるのか?」も良かったですね。

でもこうして笑わせる会話の中に、最終的な落ちへの伏線が含まれていたりするので要注意なのです。

成瀬さんに「中身の無いしゃべり」と評される響野さんのおしゃべりも、実は重要な伏線を読者の目からそらす役割を担っているのかもしれませんね。
すごいぞ、響野さん。やっぱり演説能力も貰っとこうかしら。←貰えませんから。

ストーリー的にはちょっと勢い不足かなぁという気も致しましたが、構成はお見事だったと思いますし、私はとても楽しめました。満足でございます。




「~日常と襲撃」読む直前によしながふみさんの漫画を読んでいたのですが、そのせいか伊坂さんとよしながさんの作品はなんだか妙にマッチするような気がしました。

よしながさんは「間」と「セリフ」が絶妙な作家さんだと思っておりまして、そのあたりが伊坂さんと通じる感じがするのかもしれません。

どちらも「洗練」されたイメージがあるのですよ。

小説を漫画化した作品って多いですけど、私はあまり読む気が起きないほうです。
でもよしながさんが伊坂さんの作品漫画化…てなことがあれば読んでみたいです。まぁ、無いでしょうが。ち。

響野さんがしゃべっているのをよしながさんの絵柄で想像しても違和感ないんですけどね。なんて思うのは私だけですか。そうですか。ガックリ。


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  1. 2006/06/10(土) 23:17:52|
  2. 作者:ア行
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