活字迷走覚え書き

読書感想文

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『アルキメデスは手を汚さない』小峰元著/講談社文庫

○一言感想○

「アルキメデスってドラクエに出てきそうな魔法っぽい」

アルキメデスは手を汚さない
小峰 元
講談社 (2006/09/16)
売り上げランキング: 189428

↑この表紙の雰囲気好きですわー


「必殺! アールキメデース!!(ピカッと雷系)」

ほらね。←何が「ほらね」だ。

それはともかく、タイトルがかっこいいです。ジャケ買いならぬタイトル買いです。

アルキメデスは手を汚さない』は最初の刊行が1973年とずいぶん昔のようで、時代背景的なところで泥臭く感じる部分もありました。
でも登場する高校性たちの雰囲気とかはサバサバしてて、現在と比べてもあまり違和感は無かったような気がします。
しゃべり方とかはさすがに違うんでしょうけれども。

物語は高校生の少女の死から始まり、学校内の弁当への薬物混入事件、生徒の家から青年が失踪と、様々な出来事が続いていきます。

キーパーソンは結構ハッキリしているので、これは誰が犯人かというより事件が起きた理由のほうに興味が向く作りだと思いました。

終盤まで大人たちと堂々と渡り合い、自由に軽やかに動き回っているかに見えた高校生たち。
ですが事件がとある嫉妬心から派生したものだったという真相から、広かった視野が急に狭くなる印象をワタクシは受けました。
デリカシーの無い言い方をすれば

「なんだ、そんなことで?」

といった感じ。

うーん、これが若さってやつですね。←おい、何様だ。

個人的に(賢者の贈り物系の)ちょっとしたことですれ違って大きな事件に繋がってあの時ああしていればこんなことにはならなかったのに…的なパターンは好きなんで、この真相は良いと思うんですけど。切なくて。

それに狭くなった世界をまた広げてくれる少年、高校生にして株に手をだす田中くんの存在がラストに妙な爽快感を作り出してくれていますし。

ワタクシ彼が弁当をセリにかけていた段階ではこんなにおいしいところを掻っ攫っていくキャラクターとは思ってませんでした。いやー恐れ入りました。
もしドラマ化するなら田中君役が欲しいという役者さんがたくさん出るんじゃないでしょうか。

そして田中君のセリフには考えさせられるものがありました。

読了後、自分の手は汚れていないか省みるワタクシ。
やっぱりどこか汚れているような気がして、すこし悲しくなりました。

アルキメデスは手を汚さない
アルキメデスは手を汚さない
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  1. 2007/04/16(月) 00:00:00|
  2. 作者:カ行
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